2013年 03月 03日
アメリカの独立メディアがTPP秘密交渉を告発した驚愕の報道内容 |
このデモクラシーナウの番組に関する天木直人メルマガの一部抜粋します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私がこのメルマガで強調したいのは、このテレビ報道の内容もさることながら、日本のメディアがこの米国の報道内容をこれまで一切日本で報道してこなかった事だ。
このテレビ番組がいつ、どの局で放映されたかは分からないが、ロムニー氏の名前が出てくるところを見ると昨年の大統領選の前であると推測できる。
そしてこれは日本の交渉参加とはまったく無関係な報道だ。つまり米国が他の交渉国と交渉をしている内容について告発しているのだ。だから日本のメディアは無関心であるとするならば怠慢の極みだ。
オバマ政権のTPP構想は、すでに他の国との間でさえ大きな問題を抱えている。それどころか米国民が自らの利益を失いかねないと反対している。
そしていまあらたに日本が交渉に参加しようとする時になって、議会が遅ればせながらTPP協定の内容に疑義を持ち、日本企業に対する警戒を強めかねないのだ。
オバマ政権は、議会や国内世論に迎合して、ますます日本に対して不当な要求をしてくるおそれがある。TPPで米国が自国民や自国企業の利益を追求しようとすればするほど日本に対する要求を高めざるを得ない。
日本が譲歩しない限り米国議会が日本参加のボイコットを求めてくるかもしれない。そうなのである。
安倍首相の訪米時に発出されたTPPに関する共同声明は、日米両政府が合意したものに過ぎず、日本が国内対策上その公表を迫ったおかげで、米国政府は今後議会や国民との関係で苦しい立場におかれるかもし
れないのだ。
オバマ政権にとっては真っ先に米国民と米国議会に対してTPPの効用を納得させ、了解を取り付けなければならないのだ。その結果、日本とのTPP交渉は米国議会によって白紙にされる可能性さえ残る。
それをおそれて安倍首相がオバマ政権に従属しようとすれば、ますます日本は不利益をこうむることになる。
いずれにしても日本がTPPを急ぐ必要は無い。米国議会とオバマ大統領の駆け引きを眺めているだけで十分なのである。
それにしても米国で流されたこの告発報道が日本で一切取り上げられなかった事は不思議だ。日本政府に都合の悪い情報はメディアは取り上げないということなのだろうか。
by halunet
| 2013-03-03 21:39
| 原発と核