2012年 07月 14日
主権者たちがいよいよ立ち上がった/「八ケ岳にこれ以上高速道路はいらない」抗議のアクション |
2012年7月8日、長野県の県境を越えて、隣りの山梨県北杜市の住民が思い思いのメッセージを書いたボードを抱えて、南牧村の公民館前の駐車場に集まった。その数は7〜80名ほど。彼らの目的は何か?
長野県の佐久方面から山梨県に入り、八ケ岳の東側を南下して中央道に合流し甲府の手前から静岡市(清水)に向けてひたすら南に走ることになる高速道路・中部横断道。すでに開通している部分もある。
その全長132キロのうち北杜市長坂と佐久穂町の34キロ区間に雄大な裾野を広げる八ケ岳がそびえている。そこには古代の縄文人が好んで集落を作って住み着いた場所。今はそこの森の中には自然を求めて、都会の生活から逃れて来た住民が新しい生活をはじめる場所でもある。そこに高速道路をつくるという噂が流れて結構長い時間だ経っているけれど、昨年の国交省の住民アンケートによって、それがいよいよ現実のものとなってきた。それでも住民側の動きは鈍いものだった。もちろんそれによって生まれる補償金や利権をあてにする住民も当然いるだろうが。
そして3.11をくぐり抜けて、今年の二度目のアンケートによって、住民の危機意識はいよいよ高まった。住民の新しいグループが署名活動をするなどで、建設反対の動きが急速に高まり、この日の長野県南牧村での意見交換会への抗議行動につながっていった。
これに参加した住民たちは、従来の住民反対運動のように地縁的共同体や既成団体の組織的バックアップがまったくないだけに、連帯感が生まれにくいとかいろいろな弱点はあっても、うまく機能すれば組織に囚われない柔軟性で、思わぬ力を発揮する可能性もあるのではないかと思えてくる。
これは再稼働反対の官邸前デモやオキュパイ大飯の動きにはっきりつながっている、新しい主権者たちの立ち上がりの一つに違いない。
そうした動きに官僚たちも敏感に反応して「住民からの声を聞き、自然環境にも配慮して」と新聞に語っている。(新聞記事参照↓)
しかし住民たちは官僚が主導する国策が、大変な被害を人々にあたえること、それに対して官僚たちはなんら責任をとることがないことを、3.11で見て来ている。そうであれば「住民の声を聞く」という上から目線でこの問題が解決するとはとても思えない。

毎日新聞山梨版2012年7月7日
by halunet
| 2012-07-14 23:38
| 北杜市
























