2010年 11月 25日
ほくと市民学校が始まった! |
11月22日、夜。高根町農村改善センターでほくと市民学校はスタートしました。冷たい雨の中を30余名の市議4名を含む市民が集まった。初回のテーマは「北杜市の財政問題を知る」。元北杜市議の小野喜一郎さんの1時間30分のレクチャーと質疑応答に参加者は熱心に耳を傾けていました。
1000億に近い借金をかかえる北杜市は、山梨県内では一番の借金体質の自治体です。全国的に見て上位ワースト5(同規模89自治体の中で)だといいます。その借金体質がどこから生まれたのか。
小野さんは、われわれには馴染みのない自治体会計の仕組みの解説からはじまって、北杜市の決算カードから分析した財政の推移や現状を独自の資料によって解説。分かり易かったかどうかは、その人の関心や予備知識によっていろいろでしょう。財政というのは分かりにくくて当たり前なのかも知れないですしね。皆に分かるように作られてはいないからです。財政の担当者の努力で「分かる財政」が作られることを期待するしかない。
とはいえ、いくつかのことがわかりました。そのうちの一つは、北杜市の借金の半分は上下水道(農業集落排水を含む)の工事によってつくられたということ。一家に1台ベンツを配るのと同じ位のお金をそれに投入したことになるとのことでした。これにはみんな大笑い。78人(1キロ平方あたり)という人口密度の少ない地域の90%以上に上下水道を設置してしまった、という結果がこれだということ。これは政策上の失敗としかいえないのではないでしょうか?8町村合併という事情もたぶん複雑に絡んでのことでしょうが、小野さんが言うように「市民がこれを負担するしかない」、というだけでは済まないです。その辺のところはこれからの講座の中でもっと明らかにして、議論ができればと感じました。
この講座の全容をDVDにしました。送料込みで一枚1000円です(資料付き)。
halunt*mac.com(*は@に変えて)にメールでお申し込み下さい。
by halunet
| 2010-11-25 10:59
| 地方自治