2010年 07月 23日
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パレスチナ農民の雨水を使った灌漑施設を破壊するイスラエル国境警備隊
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■□ ニュース速報 □■
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梅雨が明け、本格的な夏になりました。湿っぽい梅雨も嫌ですが、炎暑も応えます。
パレスチナ・イスラエルでは、猛暑のエリコ、カラッと乾いて過ごしやすいエルサレム、やや蒸し暑いテル・アヴィヴやヤーファーなどありますが、これらすべての都市が、半径100km以下の円内におさまります。
さて、イスラエルが、国連に提出した報告書で、今後、軍は「民間人の犠牲を最小限にするため、白リン弾の使用を制限する」ことにしたそうです(19日)。09年末から3週間に及んだ「カスト・レッド作戦」で、学校や病院、国連施設などがひどい攻撃を受けました。白い煙の帯を引いて落下する白リン弾の映像は、ネットなどを通じて世界中に配信されました。かつて「テロリストの入居者がいる」という理由で、アパート一棟を丸ごと1トン爆弾でふっ飛ばした国ですが、国際世論にも多少は配慮しなければと思ったのでしょうか。
また、あらたなガザ支援船にイスラエルが頭を痛めていることもわかります(21日)。5月31日のような事件は、できれば避けたいでしょう。右傾化が著しいイスラエルです。しかし、世界がどう見ているか、まったく無視することもできない。国際的な圧力は効くということです。
アッバース大統領の要求、「直接交渉の条件として、先ず、将来のパレスチナ国家の国境線を第3者が保障するという構想をイスラエルが認めるべきだ」というのは、新しい動きです(17日)。イスラエルは、自国の「安全保障に必要」だとして、ヨルダン王国との境界を半永久的に支配すること、つまりヨルダン渓谷居座りを望んでいます。仮にパレスチナ国家ができたとしても、イスラエルの狙いだと、西岸地区は、イスラエルが支配するヨルダン渓谷と入植地ブロックによって寸断されます。あまり報道されないヨルダン渓谷とその他のC地区に、もっと目を向けるべきでしょう。
今回のニュースでは、水を自由に使えないC地区のパレスチナ人農地で何が起こっているか、国際NGOによる情報を紹介しました(16日)。
以下7月15日以降のニュースです。
【7月15日(木)】
■ガザ支援船、アル・アリーシュで荷降ろし開始■
14日、アル・アリーシュに入港した、「カダフィ国際事前開発財団」チャーターのガザ支援船アマルテア号は、2000トンのガザ地区向け支援物資の荷降ろしを開始した。
乗船していた9人の支援活動家は、ガザ地区には入らず、他のグループが物資の搬入に付き添って、ラファハ検問所からガザ地区入りする、と同慈善団体の関係者は語った。(7/15 Reuters)
【7月16日(金)】
■イスラエル治安部隊、農地の灌漑施設を破壊■
パレスチナや途上国での人道支援活動などを実施しているChristian Peacemaker
Teams (本部=シカゴ、CPT)の同日の記者発表によると、イスラエルの国境警備隊は、作業チームを伴って、14日、ヘブロン北東のアル・バカア渓谷で、パレスチナ人農地の灌漑施設を破壊した。
CPTの活動家が14日朝9時半に現場に来たところ、大型作業車が多数の岩石を持ち上げ、貯水タンクに投入して破壊した。また、作業員らは、それぞれ1ヘクタールのブドウ畑とトマト畑に給水するパイプを引きちぎった。この破壊で、少なくとも農家7戸、約50人が被害を受けた。
現場は国道60号線に面し、近くに豊富な地下水層があるが、C地区(行政権・治安維持権ともイスラエル占領当局が掌握)のため水を自由にできず、止む無くメコロト社から水を買っているが、料金に見合った水を受け取ったことはない。この数年間に複数の雨水溜が破壊され、農民たちは、メコロト社の井戸から導水するほかなかったという。
イスラエル当局は「盗水」を放置しておき、作物の出荷直前に灌漑施設を破壊して収穫を妨害するという嫌がらせによって農民に最大の被害を与えようとした、とCPTは批難している。
国境警備隊は、7日にも現場で同様の破壊作業を行った。
(7/16 CPT Press Release)
原文は:http://groups.yahoo.com/group/cpthebron/message/1361
国境警備隊に守られた作業員は、19日にもバカア渓谷に来て、野菜畑0・6ヘクタールの貯水タンクや導水パイプを破壊した。部隊は、現場に集まったパレスチナ人農民らに向かって音響爆弾を使用、女性2人が手当てをうけ、うち1人が入院した。(7/20 CPT Press Release)
【7月17日(土)】
■アッバース大統領「将来の予定国境線を外国部隊が保障——直接交渉の条件」■
同日付のヨルダン紙Al-Ghadなどとのインタビューで、アッバース大統領は、パレスチナ=イスラエル直接交渉開始の前提条件として、将来のパレスチナ国家の国境線に、この境界線を保障する第3国の軍部隊の配備を要求すると語った。同大統領が、このような具体的条件を示したのは初めて。同日おこなわれた、アッバース大統領とアメリカのミッチェル中東特使との会談内容は公開されていないが、この話は、この会談の席上でも出されたものと思われる。
同大統領のアブー・ルデイネ顧問は、この会談で、直接交渉への話までは至らなかったとしている。ミッチェル特使は、会談は率直で建設的なものだった、とだけ述べた。
Al-Ghad紙によると、アッバース大統領は、1967年の戦争でイスラエルに占領された地域に「原則として」樹立される、将来のパレスチナ国家の予定国境線の安全を、第3者が保障する案を提示。イスラエルがこの提案を「原則的に」認めることが直接交渉の条件だと語った。
アッバース大統領は、イスラエル軍がパレスチナ国境の治安維持に当ることを拒否しているが、妥協案としてNATO軍の駐留は認めてもよいとしている。一方、イスラエルは将来のパレスチナ国家の重武装を阻止するため、ヨルダン渓谷沿いのイスラエル軍駐留を要求している。
また、アッバース大統領は、直接交渉の前に、イスラエルが、併合を予定している西岸地区の大入植地ブロックと、同等のイスラエル領との公正な領土交換という考え方を受け容れるべきだと述べた。(7/17 Reuters)
【7月18日(日)】
■ムバーラク大統領、米、パレスチナ、イスラエルの代表と相次いで会談■
エジプトのムバーラク大統領は、アメリカのミッチェル中東特使、パレスチナのアッバース大統領、イスラエルのネタニヤフ首相と相次いでカイロで会談した。エジプトは中東和平の仲介役として活発な外交を展開しているが、一度に重要な3当事者と連続会談するのは珍しい。3者は、それぞれ個別にムバーラク大統領と会い、同時に顔を合わせることはなかった。
ムバーラク大統領との会談には、アブー・ルガイト外相、スレイマーン情報局長が同席した。
3つの会談後、アブー・ルガイト外相は、当事者の間に立場の相違があることを認めた上で、「われわれは、依然として、このギャップを埋めることが出来ると希望している。ギャップは、イスラエルの安全保障の要求とパレスチナの国境に関するものだ」と語った。(7/18 Reuters)
■EU代表「ガザ地区からの輸出も認めるべき」■
ガザ地区を訪問中のEU外交代表、カザリン・アシュトン氏は、同地区への物資搬入の緩和だけでなく、同地区の産物の輸出も認めるべきだと主張、この件でネタニヤフ首相とも話すつもりだと語った。
アシュトン代表のガザ地区訪問は4カ月ぶり。彼女は現地の国連施設を訪問したが、ハマースの指導者に会う予定はないという。(7/18 Reuters)
【7月19日(月)】
■イスラエル、ロケット防御システム実験に成功■
イスラエル国防省の発表によると、軍は、短距離ロケット弾を着弾前に撃ち落とす迎撃システムの最終実験に成功した。11月から配備されるという。
システムは「アイアン・ドーム」(鉄のドーム)と呼ばれ、国営軍需工場産。レーダーで誘導された小型ミサイルを使い、射程5km〜70kmのカチューシャ・ロケットなどのほか、迫撃砲弾も空中で撃ち落とす。
1ユニットのコストは1万〜5万ドルで、パレスチナ人の手製ロケットの500ドルよりずっと割高だが、バラク国防相は、15億ドルもかかる報復作戦に比べれば安いもの、といっている。このシステムは、将来、輸出用に生産する構想もあるという。(7/19 Reuters)
■イスラエル、ガザ侵攻作戦の報告書を国連事務総長に提出■
イスラエル政府は、08年末から3週間に及んだ大規模なガザ地区侵攻「カスト・レッド作戦」に関する新たな報告書を、国連事務総長に提出した。09年11月の国連総会決議は、イスラエルとパレスチナ双方に、同作戦中に行われた戦争犯罪などについて、調査・報告を求めていた。
イスラエルの報告書は、「民間人(civilian)の犠牲と民間施設への被害を今後最小にするため、軍は諸命令と戦闘原則に必要な変更を行った」と述べ、今後の戦闘では、市街地での白リン弾の使用を制限する措置を取る、としている。このため、各戦闘部隊に人道問題担当将校を配属するという。
「カスト・レッド」では、人口密集地や国連の学校などの攻撃に大量の白リン弾が使われ、住民の間に多数の死傷者をだしたことから、イスラエル軍は国際人道団体などから激しく非難されていた。
同報告は、非戦闘員の殺害など47件を交戦規則違反の疑いで捜査したと述べ、その結果、白旗を掲げていた集団のパレスチナ人殺害▽爆発物点検をパレスチナ人少年にさせた(兵士2人)▽略奪行為−−の計3件にかかわった兵士4人を起訴したという。それ以外交戦規則違反はなかったとしている。
パレスチナ自治政府も報告書を事務総長に提出したが、内容は公表されていない。
(7/21 Reuters、毎日、ほか)
【7月20日(火)】
■戦車砲でパレスチナ人死亡、7人が負傷■
ガザ地区の医療関係者と武装グループによると、イスラエル軍は砲撃でパレスチナ人1人が死亡、10歳の少女を含む7人がケガをした。イスラエル側は、武装グループがロケット砲の発射準備をしていたので、戦車砲で砲撃したといっている。死んだのは武装グループの1人。
ガザ地区では、1週間前、イスラエル軍の砲撃で女性一人が死亡、軍は、攻撃準備をしているとみられる武装グループを砲撃したとしている。(7/20 Reuters)
【7月21日(水)】
■トルコ外相、ハマース幹部と会談−−ファタハとの和解などで■
同日のアナトリア通信(トルコ)によると、ダウトオール外相が今週シリアを訪問、ハマースの指導者と会い、ファタハとの対立をどう解決するか話し合った。
また、ハマースのサイト「アル・カッサーム」は、ダウトオール外相とハマースのハレド・メシャアル政治局長の会談では、「イスラエルのガザ封鎖」をいかに打破するかが話し合われた、としている。
これらの情報では、トルコ外相は、バシャル・アル・アサド大統領と会談のためシリアを訪問、メシャアル局長には19日に会っている。(7/21 Reuters)
■イスラエル、レバノン発のガザ支援船阻止の外交■
イスラエル外務省は、アメリカ、国連、EU、エジプトに駐在している外交官に、レバノンから計画されているガザ支援船団阻止のため全力を尽くすよう訓令した。これら諸国などからシリアとレバノンに圧力をかけ、船団計画を中止させるよう要請する。
イスラエルは、支援船団が「敵国」から出港することを重視、リビアの慈善団体の支援船「アマルテア号」のケース同様、エジプトが受け入れることを希望している。
今回の船団は、パレスチナ人の実業家ヤセル・カシュラク氏が主催、2隻がレバノンのトリポリ港から今週中に出港することになっている。(7/22 Haaretz)
【7月22日(木)】
■入植地侵入を図ったパレスチナ人を射殺■
イスラエル軍は、バルカン入植地に侵入しようとしているパレスチナ人グループを見つけ、1人を射殺した。犯罪目的だったとみている。現場はカルキーリヤに近く、バルカン入植地では最近同様の動きがあったので、軍が警戒していた。
(7/22 Jerusalem Post)
(出典:CPT、Haaretz、Jerusalem Post、Reuters、毎日)
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さて、イスラエルが、国連に提出した報告書で、今後、軍は「民間人の犠牲を最小限にするため、白リン弾の使用を制限する」ことにしたそうです(19日)。09年末から3週間に及んだ「カスト・レッド作戦」で、学校や病院、国連施設などがひどい攻撃を受けました。白い煙の帯を引いて落下する白リン弾の映像は、ネットなどを通じて世界中に配信されました。かつて「テロリストの入居者がいる」という理由で、アパート一棟を丸ごと1トン爆弾でふっ飛ばした国ですが、国際世論にも多少は配慮しなければと思ったのでしょうか。
また、あらたなガザ支援船にイスラエルが頭を痛めていることもわかります(21日)。5月31日のような事件は、できれば避けたいでしょう。右傾化が著しいイスラエルです。しかし、世界がどう見ているか、まったく無視することもできない。国際的な圧力は効くということです。
アッバース大統領の要求、「直接交渉の条件として、先ず、将来のパレスチナ国家の国境線を第3者が保障するという構想をイスラエルが認めるべきだ」というのは、新しい動きです(17日)。イスラエルは、自国の「安全保障に必要」だとして、ヨルダン王国との境界を半永久的に支配すること、つまりヨルダン渓谷居座りを望んでいます。仮にパレスチナ国家ができたとしても、イスラエルの狙いだと、西岸地区は、イスラエルが支配するヨルダン渓谷と入植地ブロックによって寸断されます。あまり報道されないヨルダン渓谷とその他のC地区に、もっと目を向けるべきでしょう。
今回のニュースでは、水を自由に使えないC地区のパレスチナ人農地で何が起こっているか、国際NGOによる情報を紹介しました(16日)。
以下7月15日以降のニュースです。
【7月15日(木)】
■ガザ支援船、アル・アリーシュで荷降ろし開始■
14日、アル・アリーシュに入港した、「カダフィ国際事前開発財団」チャーターのガザ支援船アマルテア号は、2000トンのガザ地区向け支援物資の荷降ろしを開始した。
乗船していた9人の支援活動家は、ガザ地区には入らず、他のグループが物資の搬入に付き添って、ラファハ検問所からガザ地区入りする、と同慈善団体の関係者は語った。(7/15 Reuters)
【7月16日(金)】
■イスラエル治安部隊、農地の灌漑施設を破壊■
パレスチナや途上国での人道支援活動などを実施しているChristian Peacemaker
Teams (本部=シカゴ、CPT)の同日の記者発表によると、イスラエルの国境警備隊は、作業チームを伴って、14日、ヘブロン北東のアル・バカア渓谷で、パレスチナ人農地の灌漑施設を破壊した。
CPTの活動家が14日朝9時半に現場に来たところ、大型作業車が多数の岩石を持ち上げ、貯水タンクに投入して破壊した。また、作業員らは、それぞれ1ヘクタールのブドウ畑とトマト畑に給水するパイプを引きちぎった。この破壊で、少なくとも農家7戸、約50人が被害を受けた。
現場は国道60号線に面し、近くに豊富な地下水層があるが、C地区(行政権・治安維持権ともイスラエル占領当局が掌握)のため水を自由にできず、止む無くメコロト社から水を買っているが、料金に見合った水を受け取ったことはない。この数年間に複数の雨水溜が破壊され、農民たちは、メコロト社の井戸から導水するほかなかったという。
イスラエル当局は「盗水」を放置しておき、作物の出荷直前に灌漑施設を破壊して収穫を妨害するという嫌がらせによって農民に最大の被害を与えようとした、とCPTは批難している。
国境警備隊は、7日にも現場で同様の破壊作業を行った。
(7/16 CPT Press Release)
原文は:http://groups.yahoo.com/group/cpthebron/message/1361
国境警備隊に守られた作業員は、19日にもバカア渓谷に来て、野菜畑0・6ヘクタールの貯水タンクや導水パイプを破壊した。部隊は、現場に集まったパレスチナ人農民らに向かって音響爆弾を使用、女性2人が手当てをうけ、うち1人が入院した。(7/20 CPT Press Release)
【7月17日(土)】
■アッバース大統領「将来の予定国境線を外国部隊が保障——直接交渉の条件」■
同日付のヨルダン紙Al-Ghadなどとのインタビューで、アッバース大統領は、パレスチナ=イスラエル直接交渉開始の前提条件として、将来のパレスチナ国家の国境線に、この境界線を保障する第3国の軍部隊の配備を要求すると語った。同大統領が、このような具体的条件を示したのは初めて。同日おこなわれた、アッバース大統領とアメリカのミッチェル中東特使との会談内容は公開されていないが、この話は、この会談の席上でも出されたものと思われる。
同大統領のアブー・ルデイネ顧問は、この会談で、直接交渉への話までは至らなかったとしている。ミッチェル特使は、会談は率直で建設的なものだった、とだけ述べた。
Al-Ghad紙によると、アッバース大統領は、1967年の戦争でイスラエルに占領された地域に「原則として」樹立される、将来のパレスチナ国家の予定国境線の安全を、第3者が保障する案を提示。イスラエルがこの提案を「原則的に」認めることが直接交渉の条件だと語った。
アッバース大統領は、イスラエル軍がパレスチナ国境の治安維持に当ることを拒否しているが、妥協案としてNATO軍の駐留は認めてもよいとしている。一方、イスラエルは将来のパレスチナ国家の重武装を阻止するため、ヨルダン渓谷沿いのイスラエル軍駐留を要求している。
また、アッバース大統領は、直接交渉の前に、イスラエルが、併合を予定している西岸地区の大入植地ブロックと、同等のイスラエル領との公正な領土交換という考え方を受け容れるべきだと述べた。(7/17 Reuters)
【7月18日(日)】
■ムバーラク大統領、米、パレスチナ、イスラエルの代表と相次いで会談■
エジプトのムバーラク大統領は、アメリカのミッチェル中東特使、パレスチナのアッバース大統領、イスラエルのネタニヤフ首相と相次いでカイロで会談した。エジプトは中東和平の仲介役として活発な外交を展開しているが、一度に重要な3当事者と連続会談するのは珍しい。3者は、それぞれ個別にムバーラク大統領と会い、同時に顔を合わせることはなかった。
ムバーラク大統領との会談には、アブー・ルガイト外相、スレイマーン情報局長が同席した。
3つの会談後、アブー・ルガイト外相は、当事者の間に立場の相違があることを認めた上で、「われわれは、依然として、このギャップを埋めることが出来ると希望している。ギャップは、イスラエルの安全保障の要求とパレスチナの国境に関するものだ」と語った。(7/18 Reuters)
■EU代表「ガザ地区からの輸出も認めるべき」■
ガザ地区を訪問中のEU外交代表、カザリン・アシュトン氏は、同地区への物資搬入の緩和だけでなく、同地区の産物の輸出も認めるべきだと主張、この件でネタニヤフ首相とも話すつもりだと語った。
アシュトン代表のガザ地区訪問は4カ月ぶり。彼女は現地の国連施設を訪問したが、ハマースの指導者に会う予定はないという。(7/18 Reuters)
【7月19日(月)】
■イスラエル、ロケット防御システム実験に成功■
イスラエル国防省の発表によると、軍は、短距離ロケット弾を着弾前に撃ち落とす迎撃システムの最終実験に成功した。11月から配備されるという。
システムは「アイアン・ドーム」(鉄のドーム)と呼ばれ、国営軍需工場産。レーダーで誘導された小型ミサイルを使い、射程5km〜70kmのカチューシャ・ロケットなどのほか、迫撃砲弾も空中で撃ち落とす。
1ユニットのコストは1万〜5万ドルで、パレスチナ人の手製ロケットの500ドルよりずっと割高だが、バラク国防相は、15億ドルもかかる報復作戦に比べれば安いもの、といっている。このシステムは、将来、輸出用に生産する構想もあるという。(7/19 Reuters)
■イスラエル、ガザ侵攻作戦の報告書を国連事務総長に提出■
イスラエル政府は、08年末から3週間に及んだ大規模なガザ地区侵攻「カスト・レッド作戦」に関する新たな報告書を、国連事務総長に提出した。09年11月の国連総会決議は、イスラエルとパレスチナ双方に、同作戦中に行われた戦争犯罪などについて、調査・報告を求めていた。
イスラエルの報告書は、「民間人(civilian)の犠牲と民間施設への被害を今後最小にするため、軍は諸命令と戦闘原則に必要な変更を行った」と述べ、今後の戦闘では、市街地での白リン弾の使用を制限する措置を取る、としている。このため、各戦闘部隊に人道問題担当将校を配属するという。
「カスト・レッド」では、人口密集地や国連の学校などの攻撃に大量の白リン弾が使われ、住民の間に多数の死傷者をだしたことから、イスラエル軍は国際人道団体などから激しく非難されていた。
同報告は、非戦闘員の殺害など47件を交戦規則違反の疑いで捜査したと述べ、その結果、白旗を掲げていた集団のパレスチナ人殺害▽爆発物点検をパレスチナ人少年にさせた(兵士2人)▽略奪行為−−の計3件にかかわった兵士4人を起訴したという。それ以外交戦規則違反はなかったとしている。
パレスチナ自治政府も報告書を事務総長に提出したが、内容は公表されていない。
(7/21 Reuters、毎日、ほか)
【7月20日(火)】
■戦車砲でパレスチナ人死亡、7人が負傷■
ガザ地区の医療関係者と武装グループによると、イスラエル軍は砲撃でパレスチナ人1人が死亡、10歳の少女を含む7人がケガをした。イスラエル側は、武装グループがロケット砲の発射準備をしていたので、戦車砲で砲撃したといっている。死んだのは武装グループの1人。
ガザ地区では、1週間前、イスラエル軍の砲撃で女性一人が死亡、軍は、攻撃準備をしているとみられる武装グループを砲撃したとしている。(7/20 Reuters)
【7月21日(水)】
■トルコ外相、ハマース幹部と会談−−ファタハとの和解などで■
同日のアナトリア通信(トルコ)によると、ダウトオール外相が今週シリアを訪問、ハマースの指導者と会い、ファタハとの対立をどう解決するか話し合った。
また、ハマースのサイト「アル・カッサーム」は、ダウトオール外相とハマースのハレド・メシャアル政治局長の会談では、「イスラエルのガザ封鎖」をいかに打破するかが話し合われた、としている。
これらの情報では、トルコ外相は、バシャル・アル・アサド大統領と会談のためシリアを訪問、メシャアル局長には19日に会っている。(7/21 Reuters)
■イスラエル、レバノン発のガザ支援船阻止の外交■
イスラエル外務省は、アメリカ、国連、EU、エジプトに駐在している外交官に、レバノンから計画されているガザ支援船団阻止のため全力を尽くすよう訓令した。これら諸国などからシリアとレバノンに圧力をかけ、船団計画を中止させるよう要請する。
イスラエルは、支援船団が「敵国」から出港することを重視、リビアの慈善団体の支援船「アマルテア号」のケース同様、エジプトが受け入れることを希望している。
今回の船団は、パレスチナ人の実業家ヤセル・カシュラク氏が主催、2隻がレバノンのトリポリ港から今週中に出港することになっている。(7/22 Haaretz)
【7月22日(木)】
■入植地侵入を図ったパレスチナ人を射殺■
イスラエル軍は、バルカン入植地に侵入しようとしているパレスチナ人グループを見つけ、1人を射殺した。犯罪目的だったとみている。現場はカルキーリヤに近く、バルカン入植地では最近同様の動きがあったので、軍が警戒していた。
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(出典:CPT、Haaretz、Jerusalem Post、Reuters、毎日)
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| 2010-07-23 10:59
| パレスチナの平和
























