2010年 06月 11日
無印良品、イスラエルへの進出を発表 |
http://palestine-heiwa.org/news/201004191552.htmより転載します。
ファッション、インテリア、生活雑貨などの大手ブランド、無印良品(株式会社良品計画)がイスラエルへの進出を発表しました。2011年中にテルアビブかエルサレムに1店舗を出店する予定とのことです。日系小売企業のイスラエルでの出店は、これが初めてとのこと。
世界的にもイスラエルBDSキャンペーン(イスラエルに対するボイコット、資本の引き揚げ、制裁措置を求めるキャンペーン)が地道に広がりを見せている中、ブランド・イメージが重視されるはずの無印良品のようなブランドが、なぜ血にまみれたイメージのイスラエルに出店することでわざわざ自らのイメージを汚すリスクをとるのかは、企業倫理の点だけでなく金儲けという点からも謎です。ましてや、他社に先駆けてのイスラエルへの進出となると、なおさらです。
いまイスラエルにわざわざ進出するということは、アパルトヘイト時代の南アフリカにわざわざ進出するのと同じだというイメージを多くの人が持つでしょうし、無印良品にそのようなイメージづけをすべく動く人たちもいるでしょう。そして、それは間違いなく無印良品にとって消えぬ汚点となるでしょう。
無印良品が何か政治的な判断をして積極的にイスラエルに加担したいということではないにしても、いまイスラエルでビジネスを展開するということは、無印良品がいまのイスラエルを肯定的に評価していることにほかならないわけで、それは明確なイスラエル支持の意思表示と受けとれます。無印良品の意図がどうあれ、それ以外に受け取りようがありません。
私たちは、そして多くの人は、いまのイスラエルを肯定的に評価すべきでない、支持すべきでない理由をいくらでもあげることができます。そんなことは知らなかったというのなら、ぜひいまからでも再考してください。
本当に無印良品は、アパルトヘイトの真っ只中にあるイスラエルに小売店を出店する最初の日本企業として歴史に名を残したいのでしょうか。
【何が問題なのか】
無印良品のイスラエル進出の問題点としては、以下のようなことがあげられます。
世界的なイスラエル・ボイコットの呼びかけに反してまで、アパルトヘイト下にあるイスラエルで経済活動を行うことで、イスラエルに対して、アパルトヘイト政策への支持だとのサインを送ってしまう。
アパルトヘイト下にあるイスラエルで経済活動を行うことで、イスラエル経済に貢献してしまい、アパルトヘイトの延命に手を貸すことになる(たとえその影響がわずかだったとしても、経済とは、そういったわずかな積み重ねによって成り立っているものです)。
無印良品のようなメジャーなブランドが、小売店として歴史上初めてイスラエルに進出する日本企業になる不名誉を引き受けることで、イスラエル進出を迷っている他の企業に対してハードルを下げることになり、世界的なイスラエル・ボイコットの動きに逆向して日本とイスラエルの経済的な結びつきが拡大してしまう可能性がある。
無印良品が、そもそも上記のようなことを目論んでいるとか、金さえ儲かれば何でもするという決意なら、もはや私たちにできることはあまりないのかもしれません。しかし実際に出店していない今はまだ、無印良品も自ら好き好んでアパルトヘイト支持企業になりたいわけではなく、そのうちにきっと考え直すはずだと信じたいところです。
【お願い】
無印良品のイスラエル進出について、できるだけ多くの人に広めてもらえればと思います。特に、無印良品でよく買い物をする人や無印良品のファンの人がこの事実を知り、それらの人の思いが無印良品に届けば大きな力となると思います。ご協力お願いします。
無印良品にみなさんの声を届けてください。
いまならまだ止められるはずです。
無印良品:問い合わせ窓口
2、3回メールを出しただけでは、すでに用意されている定型の返事用メールが送られてくるだけです。問い合わせメールを出すと無印から丁寧が返事は来ますが、それは他の多くの人が受けとっているものと同じものをコピーして、文中にあなたの名前を入れて、少し内容をアレンジして送られているものに過ぎません。パレスチナ情報センターでは、無印良品から送られてきたほとんど同じ内容のメールをいくつも確認しています。ですので、問い合わせメールは、何度も送ってください。できれば、無印良品がイスラエル進出をあきらめるまでやりとりを続けてください。
【電話】 0120-14-6404
平日10:00 - 21:00
土・日・祝 10:00 - 18:00
メールや電話だけでなく、無印良品の店に行き、店員さんに気持ちを伝えて、それを会社に伝えてもらうのもいいと思います。
by halunet
| 2010-06-11 10:59
| パレスチナの平和