2010年 03月 29日
BIを取り上げたワイドショー |
作家・北野慶のブログから
『昨日の朝のテレビ朝日系「スーパーモーニング」の「家庭の経済学」コーナーでベーシック・インカムが取り上げられた。朝の時間帯とはいえ、BIが本格的に取り上げられたことは画期的なことだ。
私は後から知ってYou Tubeで見たのだが(http://www.youtube.com/watch?v=oH6G4_kwQts)、日本のベーシック・インカム研究の第一人者、京都府立大学の小沢修司教授への取材をもとに、かなり分かりやすくBIを紹介していた。
面白いのは、ゲストコメンテーターの反応で、好感が持てたのは東ちづるさん。自身、様々なボランティア活動を行っている彼女は、社会問題、とりわけ底辺への関心が強いようで、BI構想に大いに共鳴していた。
半面、どうしようもなかったのは、“インテリ芸能人”で売っていて時事漫画も書いているやくみつる。終始BIに懐疑的な様子で、「プー太郎はますます働かなくなる」というような差別的言辞を吐いていた。
意外だったのは、社会派ジャーナリストの鳥越俊太郎氏で、やはり「働かざる者食うべからず」式の古い固定観念にとらわれているのか、BIに一定の理解を示しつつ、「ホームレスの人は働こうという気をなくすだろう」と発言、東さんから「い~や、そうだろか?」と反発されていた。
これを見て、BI構想を社会に広げて共感を得ていく際の問題点が浮き彫りになったように思う。BIはワーキングプアをはじめとした「経済大国ニッポン」を知らない若い世代を中心に支持を広げているが、かつての日本の栄光を知る働き虫的な古い世代の理解を得るには、その体の奥深く染みついた価値観をひっくり返していくための粘り強い説得や宣伝活動が必要だということだ。
とまれ、今はその前段として、賛成であれ反対であれ、BIの社会的認知を広げていくことに力を注がなければならない。』
by halunet
| 2010-03-29 22:46
| ベーシックインカム