2007年 03月 14日
アフリカ部族文化の奥深さに触れよう |
久松重光
「西アフリカに伝わる知恵」
〜大人になるとは?ソボンヌ・ソメを迎えて〜
西アフリカのブリキナ・ファソ出身の女性ソボンフ・ソメさん講演とワークショプを開きます。
4月12日 6:30〜9:00
小淵沢の生涯学習センター
小淵沢以外にも東京、横浜、岐阜、大阪、名古屋でも行われますが、八ヶ岳でも、やることになりました。まずこのイベントを八ヶ岳で開催することになった経緯を、簡単に説明しておき
ます。アメリカにおいて、日本山の僧侶が、かつてのアフリカから連れてこられた奴隷たちの歩いた道を、アメリカのシュタイナー学校の教師たちやアフリカ出身者の方々と一緒に巡礼し、そのときソメさんたちとであったそうです。そしてぼくのところにマサチューセッツで、アメリカ人の夫がシュタイナー学校の教師をし、二人の子供たちもシュタイナー学校に通っているという日本人の女性から、電話がありぜひとも八ヶ岳でソメさんのレクチャーを開けないかという打診がありました。その方が、ソボンフさんの連れ合いのマリドマ・パトリス・ソメさんの著書「ぼくのイニシエーション体験」の訳者の山崎さんでした。
マリドマさんについて少し触れておけば、ブリキナファソはフランス領で、マリドマさんは、そこのイエズス会の白人宣教師に拉致され(とマリドマさんは言っています)西洋教育を受けたマリドマさんは、20才のときそこを脱走し、母系社会であるダガラに戻ってきます。そこで命がけの
成人儀礼を通過し、部族のメディスンマンになるのですが、その後村の長老の薦めで、再び西欧世界に戻ります。マリドマとは、「見知らぬものや敵と親しくなるもの」という意味だそう
です。その名前のとおり、マリドマさんは、部族社会のイニシエーション儀礼とそうしたものが消失してしまった近代社会の橋渡しの役割を果たして、フランスとアメリカの博士号をとり、ミシガン大学で教鞭をとっていました。
いかにも21世紀的で、ヘーゲルは、人類の発展史を、西欧的段階の下にアジア的段階を見ていましたが、今後アフリカ的段階は、西欧的段階の先にくるものとして、将来の社会モデルを考えるときの重要なファクターになると僕は思っています。
山崎さんご自身は、公立学校の先生をしているそうです。12日当日は、山崎さんが通訳してくれます。異文化交流という意味ばかりではなく、きっと現代日本の状況にとっても、示唆に富んだレクチャーになるのではないかと思います。
前置きはこのぐらいにして、ソボンフさんのイベントの紹介をしようと思います。
主催は「風の輪学校・ルン」です。参加費は、予約15000円、そのうちの500円分は、地域通貨ルンが使えます。また当日は、2000円、これも500円分は地域通貨ルンが使えます。
以下のイベントの紹介は、東京のチラシから転載です。
::::::::
「大人になる」こととは?
温暖化、環境破壊、経済格差による貧困問題、食料.水不足などなど、爆発的な生産力と人口の増大は有限な環境とそこに暮らす命の現実を根本から変えつつあります。その変化追って生きる現代人にとって、新しいシステムや技術こそがリアリティであり、世代を超え伝えられてきた叡智を得ることは過去のことと思われがちですが、果たして本当にそうでしょうか?西アフリカの部族社会において成人儀礼(イニシエーション)を受け、命のリアリティや、この世に存在する魂としての使命を自分自身で思い出すことを助ける役割も担うソボンフさんは、部族の知恵をこの時代に伝えるメッセンジャー、逝くものと来る者=祖父母と孫のい特別な関係や、「生命はどこからやってくるか」「大人になることとは、・・」など、ソボンフさんの部族に伝わる生きる力の源について語り起こしてくれます。憲法や教育基本法を変えたからといって、本当に『美しい日本」はやってくるでしょうか。その行く末を、無責任に次世代に託すのでなく、大人たち一人一人が『使命をもって生きること』を真剣に問うことが大切なのではないでしょうか。ソボンフさんを迎え、『大人になる』という文化をテーマに場を開きます。奮ってご参加下さい。
ソボンフ・ソメ(Sobonnfu Some)
生前に与えられた名前で祭儀の守り人・部族の知恵のメッセンジャーという意味)
ガーナ、コートジボワール、ブルキナファソの国境近辺に広がるダガラ族の村に生まれる。マリドマ・ソメとともに欧米を中心に10数年来講演活動をする。現在は、カルフォルニアを拠点に、西アフリカの給水・教育プロジェクトのグループ代表を努めながら、コミュニティの癒しワークを手がけている。著書のひとつ「welcoming Spirit Home」では、部族の生死をもかけた成人儀礼を経たソボンフが、生命はどこからやって来るか、母親にも 分からない祖父母と生まれてくる孫の間の特別な対話について丁寧に語っている。大人になるための節目儀式のワークショップ等も開催。
マッカテイ女史の「welcoming Spirit Home」の書評より
「私は、30年以上産科の看護婦をし、ファミリーコンサルタントとしても、生命の誕生に関わってきました。私の長年の経験と研究からいえば、子供の発達段階で乳児を丸ごとサポートするのに精神的ケアが根本になければならないことが分かってきました。その意味において、ソボンフの部族は世代を超えて励行していると思いました。あまりに美しいメッセージに涙が出てきました。この本すべて人に送ります。人生とは、赤ん坊とは、つながりのある生とは、ということを思い出させてくれるでしょう。現代の西洋社会で壊されてきたものをつなぎ合わせてゆく手本となるでしょう。」
また当日は、山崎さんが訳されたソボンフさんの連れ合いのマリドマ・パトリス・ソメさんの著書「ぼくのイニシエーション体験ー男の子の魂が育つときーも販売していますので、興味を持たれた方は、これも買っていただけると、嬉しいです。定価は、2000円です。
ソボンフさん本人の著書「welcomingSpirit Home 」は、残念ながら未だ翻訳されていません。
「西アフリカに伝わる知恵」
〜大人になるとは?ソボンヌ・ソメを迎えて〜
西アフリカのブリキナ・ファソ出身の女性ソボンフ・ソメさん講演とワークショプを開きます。
4月12日 6:30〜9:00
小淵沢の生涯学習センター
小淵沢以外にも東京、横浜、岐阜、大阪、名古屋でも行われますが、八ヶ岳でも、やることになりました。まずこのイベントを八ヶ岳で開催することになった経緯を、簡単に説明しておき
ます。アメリカにおいて、日本山の僧侶が、かつてのアフリカから連れてこられた奴隷たちの歩いた道を、アメリカのシュタイナー学校の教師たちやアフリカ出身者の方々と一緒に巡礼し、そのときソメさんたちとであったそうです。そしてぼくのところにマサチューセッツで、アメリカ人の夫がシュタイナー学校の教師をし、二人の子供たちもシュタイナー学校に通っているという日本人の女性から、電話がありぜひとも八ヶ岳でソメさんのレクチャーを開けないかという打診がありました。その方が、ソボンフさんの連れ合いのマリドマ・パトリス・ソメさんの著書「ぼくのイニシエーション体験」の訳者の山崎さんでした。
マリドマさんについて少し触れておけば、ブリキナファソはフランス領で、マリドマさんは、そこのイエズス会の白人宣教師に拉致され(とマリドマさんは言っています)西洋教育を受けたマリドマさんは、20才のときそこを脱走し、母系社会であるダガラに戻ってきます。そこで命がけの
成人儀礼を通過し、部族のメディスンマンになるのですが、その後村の長老の薦めで、再び西欧世界に戻ります。マリドマとは、「見知らぬものや敵と親しくなるもの」という意味だそう
です。その名前のとおり、マリドマさんは、部族社会のイニシエーション儀礼とそうしたものが消失してしまった近代社会の橋渡しの役割を果たして、フランスとアメリカの博士号をとり、ミシガン大学で教鞭をとっていました。
いかにも21世紀的で、ヘーゲルは、人類の発展史を、西欧的段階の下にアジア的段階を見ていましたが、今後アフリカ的段階は、西欧的段階の先にくるものとして、将来の社会モデルを考えるときの重要なファクターになると僕は思っています。
山崎さんご自身は、公立学校の先生をしているそうです。12日当日は、山崎さんが通訳してくれます。異文化交流という意味ばかりではなく、きっと現代日本の状況にとっても、示唆に富んだレクチャーになるのではないかと思います。
前置きはこのぐらいにして、ソボンフさんのイベントの紹介をしようと思います。
主催は「風の輪学校・ルン」です。参加費は、予約15000円、そのうちの500円分は、地域通貨ルンが使えます。また当日は、2000円、これも500円分は地域通貨ルンが使えます。
以下のイベントの紹介は、東京のチラシから転載です。
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「大人になる」こととは?
温暖化、環境破壊、経済格差による貧困問題、食料.水不足などなど、爆発的な生産力と人口の増大は有限な環境とそこに暮らす命の現実を根本から変えつつあります。その変化追って生きる現代人にとって、新しいシステムや技術こそがリアリティであり、世代を超え伝えられてきた叡智を得ることは過去のことと思われがちですが、果たして本当にそうでしょうか?西アフリカの部族社会において成人儀礼(イニシエーション)を受け、命のリアリティや、この世に存在する魂としての使命を自分自身で思い出すことを助ける役割も担うソボンフさんは、部族の知恵をこの時代に伝えるメッセンジャー、逝くものと来る者=祖父母と孫のい特別な関係や、「生命はどこからやってくるか」「大人になることとは、・・」など、ソボンフさんの部族に伝わる生きる力の源について語り起こしてくれます。憲法や教育基本法を変えたからといって、本当に『美しい日本」はやってくるでしょうか。その行く末を、無責任に次世代に託すのでなく、大人たち一人一人が『使命をもって生きること』を真剣に問うことが大切なのではないでしょうか。ソボンフさんを迎え、『大人になる』という文化をテーマに場を開きます。奮ってご参加下さい。
ソボンフ・ソメ(Sobonnfu Some)
生前に与えられた名前で祭儀の守り人・部族の知恵のメッセンジャーという意味)
ガーナ、コートジボワール、ブルキナファソの国境近辺に広がるダガラ族の村に生まれる。マリドマ・ソメとともに欧米を中心に10数年来講演活動をする。現在は、カルフォルニアを拠点に、西アフリカの給水・教育プロジェクトのグループ代表を努めながら、コミュニティの癒しワークを手がけている。著書のひとつ「welcoming Spirit Home」では、部族の生死をもかけた成人儀礼を経たソボンフが、生命はどこからやって来るか、母親にも 分からない祖父母と生まれてくる孫の間の特別な対話について丁寧に語っている。大人になるための節目儀式のワークショップ等も開催。
マッカテイ女史の「welcoming Spirit Home」の書評より
「私は、30年以上産科の看護婦をし、ファミリーコンサルタントとしても、生命の誕生に関わってきました。私の長年の経験と研究からいえば、子供の発達段階で乳児を丸ごとサポートするのに精神的ケアが根本になければならないことが分かってきました。その意味において、ソボンフの部族は世代を超えて励行していると思いました。あまりに美しいメッセージに涙が出てきました。この本すべて人に送ります。人生とは、赤ん坊とは、つながりのある生とは、ということを思い出させてくれるでしょう。現代の西洋社会で壊されてきたものをつなぎ合わせてゆく手本となるでしょう。」
また当日は、山崎さんが訳されたソボンフさんの連れ合いのマリドマ・パトリス・ソメさんの著書「ぼくのイニシエーション体験ー男の子の魂が育つときーも販売していますので、興味を持たれた方は、これも買っていただけると、嬉しいです。定価は、2000円です。
ソボンフさん本人の著書「welcomingSpirit Home 」は、残念ながら未だ翻訳されていません。
by halunet
| 2007-03-14 08:19