2010年 12月 09日
明野処分場が危ない!緊急集会 |
下記の要領で集会が開催されます。添付の案内文を読んでいただき、ぜひとも参加を
お願いしたいと思います。
日時:12月18日(土) 午後2:00〜4:30
場所:明野総合会館
講師:梶山正三弁護士 関口鉄夫氏
主催:明野廃棄物最終処分場問題対策協議会
1992年、今から18年前の同じ12月。山梨県が県内5圏域に公共関与の管理型処分場を
作る方針を決定しました。その2年後の1994年、地区住民に十分な説明や合意がない
ままに、明野の浅尾地区が適地とされました。その時から始まった住民の不安は、今
でも何も解消されていません。
日本一の安全を誇る明野の処分場。 昨年5月、住民たちの抗議の中で操業が開始され
ましたが、工事中から不織布シートの破損や目詰り、砕石を敷かないなどの杜撰な施
工が数多く見つかりました。操業前に、突然アスベストの受け入れが決まったり、ご
みの搬入方法も、事前の住民説明会での約束は反故にされています。
みなさんもご存じのように、今年1月には、業者がアスベストを埋めるための穴を掘
る作業中に重機でシートを破るという、事業団の責任者も驚く!事故を起こしまし
た。そして、今回の事故です。このようなことが続く背景には、住民の命や暮らしへ
の想像力が全く欠如しているのではないかと思います。
処分場計画の当初から住民が指摘していた危険性や採算性などの問題点が、次々と現
実のものとなっています。今回の重大な事故についても、住民たちの再三の要請にも
かかわらず、県は、有害物質の流出は無いと発表するだけでけで、その状況なども一
切住民へ説明しようとはしません。35億の赤字や操業期間の延長に関しても、今回の
知事選でも争点から敢えて外し、県民に信を問おうという姿勢は見られません。
新聞報道では、今回の事故の調査に7,650万円かかるとなっています。その内訳は、
事故現場がアスベストが埋められているエリアなので、飛散防止テント設営代が6700
万円です。調査だけでこの金額ですが、住民説明会では、下層シートの破損1か所の
修理に2千万円かかると言っていましたので、今回の事故に関する費用は莫大になる
可能性があります。操業可能になるまでゴミの搬入はできないのですから、ますます
赤字は膨らみます。このつけは一体誰が負うのでしょうか。
住民たちは、この間15年以上にわたり、処分場の危険性や不合理性について、長期
の裁判を含め様々な方法で発信し、行動して来ました。この間に、すでにお亡くなり
になった方もいらっしゃいます。しかし、今まで県や事業団が誠実な対応をしてきた
ことが一度でもあるでしょうか。私は、処分場は必要だと言う県に住民を納得させる
根拠はなく、明野の住民たちの指摘にこそ、その合理性と正当性を見出します。それ
でも処分場が続くなら、それは明野に住む人たちだけの問題ではなく、私たちひとり
ひとりの世界観や価値観の問題なのかもしれません。
18日の集会では、お二人の処分場問題の専門家を迎えて、今回の事故はいったいど
のような事故なのか、その原因は何なのか、住民への影響はどうなのか、県の主張の
根拠は正しいのか等々、お話していただきます。このような大きな集会をもう何回開
けるか分かりません。みなさんが自らの思いや疑問を携え、参加していただけること
を、切に願います。年末の多忙な時期に当たっていますが、どうぞよろしくお願いい
たします。 ( 森井)
by halunet
| 2010-12-09 19:24
| 廃棄物処分場問題