2010年 06月 06日
支援船「レイチェル・コリー号」がガザに接近中 |
パ ┃レ┃ス┃チ┃ナ┃最┃新┃情┃報┃100605
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■□ ニュース速報 □■
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自由ガザ運動主催の支援船団襲撃事件の続報です。機関の故障で遅れた「レイチェル・コリー号」がガザに接近、緊張が高まっています。
世界各地で、非人道的なガザ封鎖解除を求める声が、これまでになく高まっています。人権・人道NGO、国連、その他の国際機関、EU、各国政府など、あらゆる方面から、ガザ地区150万の人々が人間らしい生活ができるよう、今すぐ封鎖を解くべきだという真っ当な意見が出されています。
イスラエル政府は、今のところ、この声に耳を傾けるようすは見られません。
以下、ガザ支援船団関係、本日のニュースです。
【6月5日(土)】
■ガザ支援船が「コース変えねば突入」とイスラエル軍■
数百トンの人道支援物資を積んでガザ港に向かっている「レイチェル・コリー号」(アイルランド船籍、1200t)について、イスラエル軍のアヴィタル・リエボヴィチ中佐は、BBCの取材に対し、「もし命令に従わねば、部隊を船に入れなければならないだろう」と語った。
中佐は、「われわれは、この船に連絡を取っており、コースを変えてアシュドッド港へ向かうよう、丁重に求めている」が、軍からの無線連絡に対し、レイチェル・コリー号からの応答はないという。
支援船を主催している自由ガザ運動の広報担当者は、夜明けのころ(グリニッジ午前4時ごろ)複数の軍艦が目撃された、と語った。
一方、ホワイト・ハウス国家安全保障会議の報道官は、「われわれは、イスラエル、パレスチナ自治政府、その他国際機関などと連絡をとり、ガザ地区へより多くの物資を届け、支援活動を増す新たな方策がとれるよう急いでいる」と語った。「(ガザ地区の)現状は容認できない。われわれは、すべての当事者が責任ある態度を取り、不要な衝突を避けるよう呼びかける」と述べた。
アイルランドのマイケル・マーティン外相は「レイチェル・コリー号の乗船者は、ガザ港に入る前に、海上で(イスラエル海軍による)積み荷の検査を受け容れる用意がある」と語った。(6/5 Reuters、BBC)
■支援船団の犠牲者は、至近距離から撃たれた■
5日の英紙Guardianが報じたトルコの解剖医によると、トルコでの検視解剖の結果、多数の死傷者が出たマビ・マルマラ号(トルコ客船)で殺された船客の多くは、至近距離から複数の銃弾を浴びていた。死んだ9人(トルコ人8人、アメリカ人1人)が受けた弾丸は合計30発。5人は頭に銃弾を受けていた。
フルカン・ドガン氏(トルコ系アメリカ人)は、45cmの至近距離から、顔、後頭部、足などに計5発撃ちこまれていた。また、イブラヒーム・ビルゲン氏(60)は、額に4発の銃創があった。殺された9人のほか、48人の傷は銃撃によるもの。また、6人が依然行方不明だという。
トルコのエルドガン首相は、4日テレビで演説、「モーセの十戒」を引いて、イスラエルを激しく非難した。「第6戒は言う『汝、殺すなかれ』。英語で言おう"Thou shalt not kill"。これでもわからないならヘブライ語で言う。"Lo Tirtzakh"。分かったか」と首相は怒りをあらわにした。(6/5 Guardian、Reuters)
Guardianのこの記事全文は、以下のサイトで見られます:
http://www.guardian.co.uk/world/2010/jun/04/gaza-flotilla-activists-auto
psy-results
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<注1>07年6月、ハニヤ氏はアッバース大統領によって首相を解任され、ファイヤド氏が首相に任命されました。また、アッバース大統領の任期は、昨年1月9日で切れています。法的には、3氏の地位とも問題をかかえています。しかし、パレスチナ自治政府は事実上分裂しており、アッバース氏は、大統領としての権限を行使、ハニヤ氏はガザ政権、ファイヤド氏は西岸政権でそれぞれ「首相」としての職務を行っています。このため、引き続き、ハニヤ氏、ファイヤド氏にはいずれも「首相」、アッバース氏には「大統領」のタイトルを付すことにします。
<注2> 各ニュース記事末尾の(カッコ)内は、その主なニュース源です。必ずしも、元の記事の翻訳や抄訳ではありません。とくに断らない限り、Webサイト上の情報です。日本語ニュースの場合、固有名詞の標記は、編集者の判断で変えることがあります。
<注3> この速報では、東京外大AA研からの「中東ニュース」と、フランス語紙翻訳グループ「ジャリーダ・ファランスィーヤ」による記事を時々利用させていただいております。編集者の責任で、記事を短縮する場合があります。
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日本パレスチナ医療協会
Japan Palestine Medical Association (JPMA)
発行人:奈良本英佑
編集人:奈良本英佑・長沢美沙子・森和信
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by halunet
| 2010-06-06 06:58
| パレスチナの平和