2010年 03月 30日
ベーシック・インカム日本ネットワークシンポジウム |
2日目 ガイ・スタンディング氏講演
佐藤 眞澄
3月26-27日、京都でのベーシック・インカム日本ネットワーク記念国際学術シンポジウムを八ヶ岳で報告するように言われ、夜も眠れないほど緊張していたところ、前日に春木さんよりメールが入りました。
“BIJN京都集会に久松さんらと明日から行ってきます”
やったー!! これで私は観光気分で京都に行かれる!
ところが、二日目の朝から観光していたのは春木さん達でした。
二日目の第一プログラムに遅れた春木さん達に代わり、私 佐藤眞澄が、つたない報告をさせていただきます。

(左がアンドレア・フマガリさん 右がガイ・スタンディングさん)
「グローバリゼーションと労働の新しい形:ベーシック・インカムをめぐる世界の動き」という題目で講演なされたガイ・スタンディング氏は、BIヨーロッパネットワーク設立当初より関わり、現在BI世界ネットワーク名誉共同議長でいらっしゃいます。
以下、スタンディング氏のおっしゃられたことを箇条書きにてまとめて見ます。
・ 金融市場が幅を利かせている今日のモデルの本質は、すべてが市場の力であり、競争力の追求ということになり、常に人々が争っている状態である
2次的社会(工場生産を主とする形で、作業が場所と時間に固定されている)から3次的社会(実際に会社にいる時間以外でも、常に仕事のことを考えていたり、インターネットなどで何時でも仕事にアクセスする状態)への移行が起こり、人々が余暇の時間を失っている
教育の商品化が起こり、教養ある社会の教養ある市民を育てる社会ではない
われわれの幸福度は、仕事があること、他の人より競争力があることで測られるようになっており、これが過労死を招くほどに強くなっている
2008年の経済危機(リーマンショック)は ①ケインズ的(今までの2次産業社会の経済的)危機と ②変容(今までの経済が変化していく)の危機という二つの面を持っていた。それに今までの仕方で対処したため、さらに悪化し、統計には表れていないが、不平等の拡大に拍車をかけた
日本における7つの問題
1機能的不全(すみません、これはいまいちよく解りませんでした)
2海外への労働力増(基準を聞き逃しましたが4倍だそうです)
3そのため国内労働力の賃金を上げる解決策があるが、愚かな事である
4大企業と中小企業との格差
5製造業とサービス業その他の業種における格差
6ジェンダー所得格差
7移民や職場の労働組合の力など、各職場における格差
プレカリアートの問題
現在何百万人ものプレカリアートおよび、さらに多い予備軍が存在し、その中にもさまざまな考えを持つ人がいるが、過激主義の誘惑に陥りやすい人々もいる
・ おそらくノーベル賞を受けるであろう行動経済学と言うものが存在している。それは
技術を開発した人が、自分で選択できると思わせておいて、実は国家に都合の良い選択をさせるものである
しかし、スタンディング氏は楽観的に考えており、BIが経済的な権利を獲得するためのささやかな運動であると言う。
財源については、単に優先順位の問題である
人々の脱商品化が起こるはずである
現在、我々は時間を強制的に使うことを余儀なくされているが、これをスローダウンできる
資源、労働中心主義に頼ることなく、再生する考え方に行き着くので、エコロジーに役立つ
これに対し、討論者として招かれた東京大学の武川正吾氏は、「BIは生存権を確保するものと脅かすものとがあると思う」と、おっしゃられておりました。
ガイ・スタンディング氏の講演は以上です。
最後に、私が出席した分科会「シングルマザーにとってのベーシック・インカム」オーガナイザーの中野冬美さん(しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西)のおっしゃられた「BIは、少なくとも改善へのきっかけにはなるかもしれない」また、主催者のお一人である小沢修司氏の最後の締めくくりが「BIはゴールではない、単なるスタートである」と言う2つの共通するお言葉が印象的でした。
佐藤 眞澄
3月26-27日、京都でのベーシック・インカム日本ネットワーク記念国際学術シンポジウムを八ヶ岳で報告するように言われ、夜も眠れないほど緊張していたところ、前日に春木さんよりメールが入りました。
“BIJN京都集会に久松さんらと明日から行ってきます”
やったー!! これで私は観光気分で京都に行かれる!
ところが、二日目の朝から観光していたのは春木さん達でした。
二日目の第一プログラムに遅れた春木さん達に代わり、私 佐藤眞澄が、つたない報告をさせていただきます。

(左がアンドレア・フマガリさん 右がガイ・スタンディングさん)
「グローバリゼーションと労働の新しい形:ベーシック・インカムをめぐる世界の動き」という題目で講演なされたガイ・スタンディング氏は、BIヨーロッパネットワーク設立当初より関わり、現在BI世界ネットワーク名誉共同議長でいらっしゃいます。
以下、スタンディング氏のおっしゃられたことを箇条書きにてまとめて見ます。
・ 金融市場が幅を利かせている今日のモデルの本質は、すべてが市場の力であり、競争力の追求ということになり、常に人々が争っている状態である
2次的社会(工場生産を主とする形で、作業が場所と時間に固定されている)から3次的社会(実際に会社にいる時間以外でも、常に仕事のことを考えていたり、インターネットなどで何時でも仕事にアクセスする状態)への移行が起こり、人々が余暇の時間を失っている
教育の商品化が起こり、教養ある社会の教養ある市民を育てる社会ではない
われわれの幸福度は、仕事があること、他の人より競争力があることで測られるようになっており、これが過労死を招くほどに強くなっている
2008年の経済危機(リーマンショック)は ①ケインズ的(今までの2次産業社会の経済的)危機と ②変容(今までの経済が変化していく)の危機という二つの面を持っていた。それに今までの仕方で対処したため、さらに悪化し、統計には表れていないが、不平等の拡大に拍車をかけた
日本における7つの問題
1機能的不全(すみません、これはいまいちよく解りませんでした)
2海外への労働力増(基準を聞き逃しましたが4倍だそうです)
3そのため国内労働力の賃金を上げる解決策があるが、愚かな事である
4大企業と中小企業との格差
5製造業とサービス業その他の業種における格差
6ジェンダー所得格差
7移民や職場の労働組合の力など、各職場における格差
プレカリアートの問題
現在何百万人ものプレカリアートおよび、さらに多い予備軍が存在し、その中にもさまざまな考えを持つ人がいるが、過激主義の誘惑に陥りやすい人々もいる
・ おそらくノーベル賞を受けるであろう行動経済学と言うものが存在している。それは
技術を開発した人が、自分で選択できると思わせておいて、実は国家に都合の良い選択をさせるものである
しかし、スタンディング氏は楽観的に考えており、BIが経済的な権利を獲得するためのささやかな運動であると言う。
財源については、単に優先順位の問題である
人々の脱商品化が起こるはずである
現在、我々は時間を強制的に使うことを余儀なくされているが、これをスローダウンできる
資源、労働中心主義に頼ることなく、再生する考え方に行き着くので、エコロジーに役立つ
これに対し、討論者として招かれた東京大学の武川正吾氏は、「BIは生存権を確保するものと脅かすものとがあると思う」と、おっしゃられておりました。
ガイ・スタンディング氏の講演は以上です。
最後に、私が出席した分科会「シングルマザーにとってのベーシック・インカム」オーガナイザーの中野冬美さん(しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西)のおっしゃられた「BIは、少なくとも改善へのきっかけにはなるかもしれない」また、主催者のお一人である小沢修司氏の最後の締めくくりが「BIはゴールではない、単なるスタートである」と言う2つの共通するお言葉が印象的でした。
























